外科的治療は、神経ブロックや内服治療では有効に痛みを改善する事ができない場合に行われる手段です。
神経自体が脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアによって物理的に著しく圧迫されているような症例では、手術による圧迫等の解除が必要になります。
実際には整形外科的治療や、三叉神経痛に対する脳外科的治療、また難治性疼痛に対する硬膜外脊髄刺激療法などがあります。
整形外科的や脳外科的治療が必要な場合には、適切な専門医療機関にご紹介させていただきますが、硬膜外脊髄刺激療法や『くもバクロフェン髄注療法:ITB』などのペインクリニック外科的治療が必要な場合には入院施設を持つペインクリニックと連携して行っていく予定です。
硬膜外脊髄刺激療法
Spinal cord stimulation:SCS
脊髄を包む硬膜という袋の外側に刺激電極を留置し、ペースメーカーのような本体を腹部・臀部・胸部などに植え込み、リモコンを用いて自分自身で痛みのコントロールを行う方法です。
保険治療ですが、施設基準があるため当クリニックでは行えないため、入院施設を持った医療機関に紹介させて頂きます。
バクロフェン髄注療法
Intrathecal Baclofen therapy:ITB
脊髄や中枢性の疾患により強い痙性が認められる患者様の関節可動域確保や変形抑制・防止のために、脊髄内に細いカテーテルを挿入して、皮下に埋め込んだポンプでごく微量の薬液を持続的に注入することにより、患者様の激しい痙性を緩和して可動性を改善し、また変形を防止する治療です。
これも保険治療ですが、施設基準があるため当クリニックでは行えないため、入院施設を持った医療機関に紹介させて頂きます。